2009年12月08日

a once in a lifetime

あの時、あの道で立ち止まらなかったら。
そして、ドアに手を掛けなかったら。


「このお店、今日で終わりなんですよ」

上品な婦人が一人で切り盛りしている小さなお店。
メニューはなく、
その日入った食材で、客と会話しながらメニューを決める。
居心地が良かったし、何より料理がとても美味しかったので、
また来よう、とカウンターにあった名刺を頂いて帰ろうとしたとき、
夫人が残念そうにそう言った。

「もう私も年なのでねぇ…そろそろたたもうかと思いまして。
 せっかくなのにすみませんね」

「えっ、そうなんですか…」

あまりに驚いて、そうとしか言えなかった。
私たちは引っ越してきたばかりで、
ふらふらと散歩しながら何となく目に入ったこの店に入っただけの客だったから。
そんな、何の縁もゆかりもない我々が、最後の客になっていいのだろうか。


いや、「何となく入っただけ」と言っては失礼かもしれない。
玄関のオレンジの灯りがあたたかそうで、
一度通り過ぎたものの、
「あの店気になるね」と言いながら引き返してきて入ったのだった。
確かに、この店には私たちを引っ張る、不思議な吸引力があった。

「一期一会」という言葉が正に当てはまる。
妙な感慨が浮かんで、胸を掴む。


店を出ようとすると、玄関に猫が佇んでいた。

超ズーム

あなたも引っ張られてきたんだねぇ。

「ウザッ」って感じやね

振り向いたら超美人!!!!
(ドアを開けたら一目散に逃げられました。)


もう二度とこのお店の料理を食べられないと思うと残念だけど、
素敵な出会いだったなと思う。
この気持ちはよく分からんけど、これから出会う見知らぬ人にも親切にしようと思った。




非常にどうでもよろしいことですが、
去る11/27はこのブログの6周年でした。

6!

自分でも驚きです。
子供だったら小学校を卒業してしまいます。
それなのにいまだにマリオから卒業できていないわたくし29才。
どういうことなんでしょうか。


おこがましいですが、言うだけはタダなので言っておきます。

あの婦人のお店の「最後の客」になった自分のように、
このブログに来てくれた人にも思って貰えたら。

ふらっと来て、時間つぶしに読んでもらって、
もう二度と会うこともないかもしれないけど、
その時だけは何かちょっとでも笑ってもらえたり、
気を楽にしてもらえたりしたらいいなぁと。
私個人のプライベートうんぬんはどうでもいいから、
すれ違う人が元気で通り過ぎてくれれば。


ここを見て下さるあなたは、いつでも「最後のお客様」。

何にも提供できていないのにこう言っては責任問題とか出てきそうですが(笑)
目を留めてくださってありがとう。
ドアに手を掛けてくださってありがとう。

これからもお元気で。
笑顔でいってらっしゃい!
posted by ル ブルー at 00:00| Comment(2) | 日常茶飯事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
そして、有難うございます。
いつも日記を拝見して、癒されております。

かなり長年通っておきながら、今さら初コメントで恐縮なのですが(笑)思わずお礼を言いたくなりまして。
これからも楽しみに読ませていただければ幸いです。

素敵な日記、本当に有難うございます。
Posted by 染 at 2009年12月10日 08:55
染さん、はじめまして!
コメント&もったいないお言葉の数々…ありがとうございます。

染さんはずっと前から見て下さってたんですね。
「最後のお客様」とは思えど、
また来ていただけたらやっぱりすごく嬉しいです(笑)。
変わり映えがしなくてお恥ずかしいのですが、
よろしかったらまた気軽に遊びに来てください。
Posted by ル ブルー→染さん at 2009年12月13日 21:08
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。