2009年12月08日

a once in a lifetime

あの時、あの道で立ち止まらなかったら。
そして、ドアに手を掛けなかったら。


「このお店、今日で終わりなんですよ」

上品な婦人が一人で切り盛りしている小さなお店。
メニューはなく、
その日入った食材で、客と会話しながらメニューを決める。
居心地が良かったし、何より料理がとても美味しかったので、
また来よう、とカウンターにあった名刺を頂いて帰ろうとしたとき、
夫人が残念そうにそう言った。

「もう私も年なのでねぇ…そろそろたたもうかと思いまして。
 せっかくなのにすみませんね」

「えっ、そうなんですか…」

あまりに驚いて、そうとしか言えなかった。
私たちは引っ越してきたばかりで、
ふらふらと散歩しながら何となく目に入ったこの店に入っただけの客だったから。
そんな、何の縁もゆかりもない我々が、最後の客になっていいのだろうか。


いや、「何となく入っただけ」と言っては失礼かもしれない。
玄関のオレンジの灯りがあたたかそうで、
一度通り過ぎたものの、
「あの店気になるね」と言いながら引き返してきて入ったのだった。
確かに、この店には私たちを引っ張る、不思議な吸引力があった。

「一期一会」という言葉が正に当てはまる。
妙な感慨が浮かんで、胸を掴む。


店を出ようとすると、玄関に猫が佇んでいた。

超ズーム

あなたも引っ張られてきたんだねぇ。

「ウザッ」って感じやね

振り向いたら超美人!!!!
(ドアを開けたら一目散に逃げられました。)


もう二度とこのお店の料理を食べられないと思うと残念だけど、
素敵な出会いだったなと思う。
この気持ちはよく分からんけど、これから出会う見知らぬ人にも親切にしようと思った。


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posted by ル ブルー at 00:00| Comment(2) | 日常茶飯事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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